三浦通信 生垣のいろいろ・葉の形を楽しむ (2007/02/13号)
一般的に生垣に使用される樹種は常緑樹が主体で、枝葉が密で刈込に耐えられ、萌芽力の強い樹種が多く選ばれています。
今回はその通例的な生垣と違い、葉の形で楽しむ生垣を紹介します。
その中でも、刈込みバサミで形を整形するものと、せん定バサミや木バサミで枝ぬき手入れを行い形を整形するものとがあります。樹種によっては風にそよぎ白い葉裏をちらつかせる姿を楽しめるようなものもあります。
カエデ類の生垣
葉の大小、形の違い、種類を混植することによって、葉、葉裏の色の違いなどの楽しみがあり、また、新芽の色、紅葉、黄葉と四季を通じて楽しむことが出来ます。
ヒイラギナンテンの生垣
ヒイラギナンテン、ホソバヒイラギナンテンのどちらも葉先が尖っていて触るとちょっと痛いですが、どちらも黄色の花が咲き、黒い実が楽しめます。
ヒイラギナンテンの生垣
ホソバヒイラギナンテンの生垣
カクレミノの生垣
あまり見かけない生垣の一つで、葉の形も変わっています。表面に光沢があり、見方によってはキラキラ光ります。
隠蓑(カクレミノ)の字が表すように、昔の雨具の蓑に葉の形が似ています。
シナヒイラギの生垣(チャイニーズホーリー)
葉先はとがっていてほぼ長方形の形です。葉は光沢があり、芽ぶきの時は赤みを帯びています。冬場は、葉のグリーンと赤い実が対照的で美しい生垣です。
(2007/02/13号 三浦 敢司 著)